
©Taipei Golden Horse Film Festival
2025年11月6日(木)より台湾・台北で開催した「第45回台北金馬映画祭」の 閉幕作品として、
『Dear Stranger/ディア・ストレンジャー』が上映!
クロージングステージ&舞台挨拶に、真利子哲也監督、西島秀俊、グイ・ルンメイが登壇しました。
舞台挨拶に登壇した西島は、「大家好,我是西島秀俊。」と挨拶し「真利子監督とはずっと仕事をしたいと思っていました。その監督がアメリカで撮る、そしてグイ・ルンメイさんとご一緒できるということで、きっとすごく大きなチャレンジになる作品だろう、きっと素晴らしい体験ができるだろうと思いました。」とオファーを受けた際の心境を語り、ルンメイも「真利子監督からお声がけいただけたことは、本当に光栄でした。監督の作品を拝見して以来、『こんな監督の指導のもとで演じることができたら、私の演技は今までとは違うものになって、これまで見せたことのない力を引き出せるんじゃないか』とずっと思っていました。」と振り返り笑顔を見せました。監督である真利子も「『Dear Stranger』が台湾で公開されることをとても嬉しく思います。ニューヨークでの撮影は大きなチャレンジではありました。英語の劇ですとか、アメリカのスタッフと一緒に撮影するなど、いろいろ挑戦がありました。でもその分出来上がった後には、二つとないような映画になったと思っております。」と語りました。
舞台挨拶では観客からのQ&Aも実施。ルンメイに「ルンメイさんの人形とのシーンがとても美しく感じました。人形の目に涙も見えました。すごく感動的で、どうやって役作りや会話、魅力的なダンスに至ったのか、知りたいです。」という質問が。これに対し「あのシーンは、実は撮影初日に撮ったものなんです。その時、シカゴの人形劇のアートディレクターと一緒に、どう振付を作るかを10日ほどずっと考え続けました。そしてあのシーンでは、人形と私が絶えず交差し続けなければならないんです。あのシーンの中には、私が本当は口に出したいのに出せなかった、怒りや恨み、非難など、複雑な気持ちを全部表現したいと思っていたので、かなり時間をかけました。それを感じ取ってくれてとても嬉しいです。そして私自身は、その演技が終わった瞬間、アートディレクターを抱きしめて号泣しました。演じている間ずっと感情を抑え込まなければならなかったので、終わった途端に抑えきれなくなって、崩れてしまいました。」と人形劇に込めた思いと覚悟を吐露しました。その他にも、様々な質問を受け、大盛況の中舞台挨拶は幕を閉じました。
さらに本映画祭では、「その年最も注目されるべき一人の映画人」として、西島秀俊が“焦点映画人”に選出。
「ドライブ・マイ・カー」や「CUT」など西島の出演作の特集上映が組まれるほか、「Dear Stranger/ディア・ストレンジャー」の上映後舞台挨拶に加え、21日には映画業界向け特別講座「マスタークラス」に登壇し台湾の映画人と対談、さらに『ドライブ・マイ・カー』の上映後イベントにも出席。
“焦点映画人”として、映画祭全体を盛り上げました。
そして、本映画祭に合わせ、台湾での劇場公開が2026年1月16日(金)に決定!!いよいよ台湾でも公開もされる本作に今後もご注目ください!